Recruit Column

採用コラム
Career
2020.08.26

生きた証を刻む存在証明

どんなことも、それなりにできる。
けれど、あくまでそれなり。そこそこ。
大学を卒業するまで、何かで一番になることなんてなかった。
そもそも、「どうしても一番になりたい」なんて思ったこともなかった。

「学生時代力を入れたことは何か」

胸を張って語れるような経験もない自分にとって、この質問が嫌だった。どこへ行っても聞かれる「力を入れたこと」。適当に答えることはできる。でも、適当に答えている自分を、もう一人の冷めた自分に見られているようで嫌だった。正直、これまで力を入れてやりきったことなんて、特にない。だったら、これから先、思い切りやってやろうと思って、東証一部上場のIT企業を就職先に選んだ。選んだ理由は、その会社が「最強の営業会社」と呼ばれていたから。「それなり」に「そこそこ」の自分から抜け出すには、「最強」と呼ばれるような場所の方がいい。

オフィスのいたるところに張り出される営業のランキング。毎朝、あっという間に顧客先に出掛けていく先輩たち。目まぐるしい時間を過ごして、新人は17時30分には必ず退社。夜は自由で、たっぷり時間もある。友達と飲みに行ったり、家に帰ってゆっくり過ごしたりすることもできる。でも、それをしてたら間違いなく「そこそこ」の自分になる。今振り返ると、当時の自分に、何か崇高な夢や高い志があるわけではなかった。ただ、このままでは「そこそこの自分になる」ということへの恐れが、自分を突き動かしていたように思う。社内に張り出されているランキングの上位に連なっている人たちの名前を全部覚えて、どこの席に座っているかを調べて、片っ端から声をかけた。

「先輩、今日仕事終わったら、飲みに連れて行ってください!僕が奢るんで!」

みんなキョトンとした顔をするけれど、すぐに笑顔になって「おもしろいな郡山、行こう!」と連れて行ってくれた。トップセールスの人たちは自分よりもたくさんの顧客先に訪問しているので、仕事が終わる時間も遅い。ジョナサンで社内資格の勉強をしながら、仕事が終わるのを待った。2時間ぐらいの飲みの間、とにかく質問攻めで営業の極意を教えてもらい、翌日には完コピをして実践。トップセールスの人たちそれぞれが得意とする顧客の業態も様々なので、いろんなパターンをインプットさせてもらいながら、とにかくすぐ翌日に試す。失敗することもあったけれど、その度に軌道修正をし、トップセールスの人たちに話を聞きまくって、自分の営業力を磨いた。夢中だった。結果、2ヶ月後に自分は、トップセールスの仲間入りをした。あっという間に昇格をし、今度はチームを任される立場になった。

営業のチームは、営業1課から8課まで、上から順に毎月成績のいい人が振り分けられる。いつも競い合いながら高め合う環境の中で、いつしか自分は成績トップの者が集まる営業1課の課長代理を任された。正直、チームといっても、その関係はドライだった。チームそれぞれのメンバーが追っているのは、自分の数字。その足し算がチームの目標として設定されているだけで、協力して目的に向かう、というモチベーションは低かった。そんな時、8課からメンバーが1人、派遣されてきた。入社以来、一度も営業の目標達成をしたことのないメンバー。正直、スキルは低い。1課に来たということで萎縮もしている。ただ、そのメンバーが入ったことが、一つのきっかけになった。

「せっかく来たんだから絶対達成しようぜ」

という自分の声がけから、1課のメンバー全員が、彼に惜しみなく協力をした。営業としての心構えから、業界ごとの特徴、効率的な進め方。ありとあらゆるナレッジを、彼に共有する取り組みが、いつしかチームのナレッジシェアにも繋がっていった。みんなどこかで「チーム」に飢えていた。営業という仕事だから売上数字によって自分の存在意義を証明したいのは当然。でもそれだけじゃない何かを、いまここでこのメンバーで仕事をする意味を、求めていた。

たった1ヶ月。けれど、その1ヶ月の間で確かに自分たちはチームになった。互いの受注を喜び合い、よりよい方法を共に探し、チーム全体で達成することを目標に突っ走った。8課から来たメンバーの達成がかかったアポイント。アポイントが終わって、オフィスに電話がかかってきた時、メンバーの誰もが固唾を飲んで、結果を聞いた。

「受注しました!達成です!」

業務中だったけれど、1課のデスクをみんなが力の限り叩いて打ち鳴らし、フロアが沸いた。メンバーの人生初の達成。チームとしての社内ギネス記録達成。その全てが素晴らしいことだけれど、何よりもチームのみんなで喜び合える、その瞬間のかけがえのなさ。机を叩きすぎた手の痛み。交わす握手で伝わる熱。帰り道に一人で大声を出しそうになる衝動。その全てが、自分が生きている証なんだ。

その会社で6年間、マネジメントを経験してから、リッチメディアに来た。
「可能性を世界で最も開花させる」というとてつもない挑戦に挑むチーム。リッチメディアの行動指針、「チーム」の項目にはこう書いてある。

「分かり合う」「高め合う」、そして「分かち合う」。
「収穫、課題、後悔、発見、成長、歓喜、全てを共有し、チームとしての経験値を最大化させる。心が震える喜びも、挫けそうな痛みも、分かち合う。」

何者でもない自分。今でもそうかもしれない。
けれど、ここには、最高の挑戦とチームがある。

挫けそうな痛みの先に、心が震える喜びと、生きた証があるということを分かり合えて、高め合えて、分かち合える仲間がいる。

自分が生きた証。
リッチメディアというチームがこの世界に在る証を、ここで自分が証明してみせる。

郡山 大樹コンサルティング営業部マネージャー
2019年
新卒で東証一部上場のIT企業に入社。個人の営業成績を高く評価され、最年少マネージャーを経て、2019年リッチメディアへジョイン。現在は10名以上の営業メンバーをマネジメントする業績の要を担っている。