コラム

「自分がやらなきゃ誰がやる!最後までやり遂げる!」未来を動かした47人の戦士たち

2015-02-20

RM STAFF

WRITER:

RM STAFF

「夢のエンジン」の開発に挑戦!47人の戦士たち

皆様、こんにちは。ヘルスケア事業部の渡辺と申します。

 

今回は、リッチメディアの行動指針であるパッセージの中から

[Design the future](未来を想像し、創造する)と

[Rely on yourself](誰かがやるのではなく、自分がやる)についてお話したいと思います。

 

突然ですが、皆様はロータリーエンジンというエンジンをご存じでしょうか?

 私は昔、このロータリーエンジンを搭載した、RX-7という車に乗っていた時期がありました。

shutterstock_130196291

通常のガソリンエンジンがピストン運動によって動いているのに対し、ロータリーエンジンとは回転運動によって動力の確保をしているエンジンです。ガソリンエンジンと簡単な方式が違うだけですが、軽量でコンパクトな作りになっているのが特徴です。

 

車のパーツの中で一番重いのがエンジンと言われている中、軽量でありながら強いパワーを出すことが出来るこのエンジンは、「夢のエンジン」と呼ばれました。しかし、200年もの間、理論だけがあり、世界の名だたる自動車メーカーが実現できなかったのです。

 

そんな夢のエンジンを唯一実現し、市販化に成功したのが、当時のマツダの技術者であった47人です。人々は、彼ら技術者を、赤穂浪士になぞらえ、「ロータリー47士」と呼びました。

絶対に諦めない情熱が、みんなの心をひとつにする

そんなエンジンを作ろうと、昭和38年広島にて、プロジェクトが誕生しました。

外国車輸入自由化を前に、マツダは国内大手自動車メーカーとの合併を迫られていました。

そんな中、マツダが生き残りをかけたのが、世界の技術者が破れさった「夢のエンジン」、ロータリーエンジンでした。

 

開発にあたって、47人のメンバーは寝る間を惜しんで開発に挑みます。

ロータリーエンジンのサイズは通常のエンジンの三分の二。部品の精度が少しでも狂えば、エンジンは全く動きません。1ミリ単位の設計の修正が昼夜何度も行われました。

shutterstock_183277100

その中で、47人のメンバーを支えたのは「情熱」でした。誰も諦めません。

「妥協した瞬間にロータリーはなくなる」と、一瞬の妥協も許さない緊張感。

合言葉は「飽くなき挑戦」。

 

そして完成したエンジンは、「会社の魂」となりました。

ロータリーエンジンを搭載した車は売れに売れ、マツダは工場をどんどん拡大していこうとします。

困難は続く。それでも諦めない!

しかし二年後、そんな彼らを待ち受けていたのは、さらなる困難でした。

 

1991年から1993年にかけバブルが崩壊、会社は巨額の赤字を抱え、平成8年にはフォード社の傘下に入ることに。

スポーツカーのロータリーエンジン車。売れ行きはガクンと落ち込み、開発は凍結。

会社では大幅なリストラと異動が行われ、チームは解体となりました。

ロータリー設計課に残されたのは、たったの5人。彼等が最後の砦となりました。

 

ロータリーの売れ行きと会社の売れ行きがシンクロする中で、生き残りをかけ、彼等は禁断の開発とよばれた「サイド排気」という技術の開発に取り掛かろうとします。経営陣には内密に、バラバラになったチームが再び動き始めました。

shutterstock_195615119

「自分たちがやらなきゃ、誰がやるんだ!」

「まだまだやり残したことはたくさんある。絶対やってやるんだ」

合言葉であった「飽くなき挑戦」を思い出し、経営陣に認めさせるための車の改造が深夜、内密に行われていきます。

 

エンジン開発のリーダーであった田島さんは、こう言います。

「できるか、できない、ではない。やらなきゃいけない、と思った」

そして、ついに「サイド排気」の設計も完成。

 

試作車に乗った経営陣を納得させ、会社はロータリーエンジンの開発に大きく舵をきりはじめました。

彼等の情熱が、周りを大きく動かす結果となったのです。

今でも世界中に受け継がれる「ロータリースピリッツ」

他社が参入を見送り続けたエンジン。このロータリーエンジンのことを「孤高のロータリー」と呼び、今や「孤高のロータリースピリッツ」が、世界の技術者や多くのユーザーへと伝わっています。

 

私自身、昔このロータリーエンジン車を乗っている時代がありました。

エンジンオタクなわけでもない私が、なぜこんなにもこのエンジンを好きになったのか。

一言で言うならば、「手間がかかったから」です。

 

メンテナンスや操縦するのも、少し手のかかるこのロータリーエンジンですが、扱うのに手間がかかるからこそ、開発をしたマツダの戦士たちの想いが、世界中のユーザーへと受け継がれ、愛され続けているのだと思います。

 

これは、パッセージにもある「未来を想像し、創造」してきた彼らの歴史を物語っています。人々の心に、彼らの想いによって、このスピリッツが長い年月をかけ創造され、

また彼らの「絶対にやり遂げる!」との、彼らの絶対に諦めない「情熱」が、今でも世界中にファンがいるロータリーエンジンを創りあげたのでしょう。

 

常に未来を想像し続け、自分たちで未来を切り開き、創造していこうとする彼等の姿は、私たちの人生においても、最後まで諦めないことや、「誰かがやるのではなく自分がやるんだ」とどんな事にも挑戦することの大切さを教えてくれていると思います。

 

【関連記事】

大きな仕事は1人ではできない、「愛され力」のすすめ

相手を本気で想像することが、相手との本気の関係性を創造する

イチロー選手に学ぶ、圧倒的な成果を出すための「パクリ術」