コラム

HTML5 Conferenceで学んだ”Extensible Web”という考え方

2015-01-27

RM STAFF

WRITER:

RM STAFF

どうも、おばんです。田舎大好きエンジニアの古沢です。

 

先日、東京電機大学で開催された、HTML5 Conferenceに参加してきましたので、その様子と感想をレポートしたいと思います。

 

HTML5 Conferenceとは

 

img_01
 

「Web技術者の祭典」と呼ばれている、Web技術について議論するイベントです。今年のテーマは”Web is Everywhere” ーごく普通の、どこにでもあるものへ だそうです。今回も各分野のエキスパートのセッションはもちろん、大きめの展示ブースもありました。展示ブースでは「Web of Things」というテーマで様々な、面白いものが展示されていました!

 

HTML5 Conferenceはセッションが各教室で同時進行で進んでいくので、自分で見たいセッションを選んでいくようなスタイルになっています。

 

今回は、自分が見たセッションの中で、特に興味深かった、Extensible Webのお話についてご紹介いたします。

 

Extensible Web

 

恥ずかしながら、HTML5 Conferenceで初めて知ったワードでした。

 

Session2のMichael[tm] Smith氏のWeb:Rebootでこのワードを聞き興味を持って、3,4のセッションもこのトピックのセッションを見させていただきました。

 

shutterstock_163503779
 

“Extensible Web”とは、従来の”W3CとブラウザベンダがWebを作っていく”という流れを変え、我々Web開発者といっしょにこれからのWebを作っていこうという考え方です。

 

この考えに至ったのには、非常に合理的な理由があるようです。

 

Webの標準化

 

これまでのWebの発展は、標準化団体のW3Cとブラウザベンダだけのものでした。W3Cが非常に多くの議論が重ねて、それをブラウザベンダに渡し、実装、そして、web開発者に、という流れで発展がしてきました。これが、非常に時間のかかる作業のようです。

 

”The Next HTML Is You”のセッションをしてくださったRobin Berjonさんはすごろくに例えて、いかにアイディアをブラウザに取り込むのが容易でないか説明しくれました笑

 

今までは、確かに、この方法で秩序を保ちつつ確実にWebを発展させてきました。Webはこうやって作っていくものでした。しかし、近年、この流れを踏まず実装に進んでいった機能がいくつかあります。その良い例が、”querySelector”です。

 

Web開発者がWebを創る

 

querySelectorは殆どのモダンブラウザで動くネイティブAPIです。この実装のきっかけになったのは、皆さんご存知のあの「jQuery」です。

 

jQueryはquerySelectorのアイディアをライブラリとして実装し、そしてこの世の中に多くの影響を与えました。そして近年のフロントエンド開発では必要不可欠なものと言っても良いほど利用され、非常に高い地位を獲得しました。

 

これによって、W3Cとブラウザベンダは、このquerySelectorの有益さを認め、このAPIを実装しました。おかげで、jQueryのライブラリは軽量化、高速化し、さらに私達はjQuery無しでもこの力を手に入れることができたのです。みんな幸せになりましたね。

 

他にも、昨今のJSフレームワークで取り入れられてるデータバインディングの考えは、Object.observeとして、CSSプリプロセッサで取り入れられている変数の考えは、CSS Variablesとして、有益なものはどんどんネイティブに取り込まれています。

 

shutterstock_173451509
 

この流れこそがまさに”Extensible Web”という考え方です。

 

これは、従来よりも早いサイクルで発展が進んでいきますし、丹精込めて考え、作り出したAPIをW3Cが策定し、ブラウザベンダが実装しても、実際はユースケースがあまり無く、結局Web開発者が利用しない・・という悲しい事が少なくなります。

 

僕が見た、

 

・- Web: Reboot

・- The Next HTML Is You

・- Open Web Platform推進に、日本の Web Developerはどう関わっていくか

 

これらのセッションでは、このExtensible Webをより多くの人が知ってもらい、Webの発展に協力してほしいというお話でした。これらの考えは既にまとめられオープンな場にありますし、私達がセッションする場も存在しているとのことです。

 

今までは、私達Web開発者はブラウザに依存し、W3Cやブラウザベンダに振り回されてきましたが、Extensive Webのおかげで、この考えが浸透し、うまくまわっていけば実際にWebを作っていく私達がWebの基板さえも作っていけるのです。

 

どうでしょうか?おもしろそうな感じがしてきませんか?

 

Webが変わっていく

 

Extenxible Web の考えは、限られた優秀なエンジニアだけのお話ではありません。複雑な低レイヤーのAPIを作る人もいれば、それをさらに使いやすくする上位レイヤーを作る人も必要です。

 

またそれの有用性を示すためには、それらを私達自身で使う必要がありますし、それを便利だ!と賛同する人も必要です。Webに関わる人ならだれでも参加でき、そして大きな渦を創るために協力できるのです。

 

shutterstock_146958269
 

このお話を聞いた時に、非常にわくわくしてきました。また、それと同時に自分もWebの発展に寄与できるようなエンジニアになるぞと、刺激を受けた一日でした。たのしかったー!

 

HTML5 Conferenceでは非常に面白いお話をたくさん聞くことが出来ました!運営、スタッフの皆さんありがとうございました!来年も楽しみにしまーす!笑

 

さいごに

 

リッチメディアでは、Extensible Webの考え方のような、自分で創っていく、という考えをもったエンジニア募集しています!興味がある方はこちらに!

 

参考URL

http://unsolublesugar.com/20150125/104819/