コラム

自動車産業の夜明け前、「メルセデス・ベンツ」ブランド発展に貢献したある女性の活躍とは

2015-01-22

RM STAFF

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RM STAFF

自動車の歴史を語るのに欠かせないベルタ・ベンツという女性をご存知ですか?

皆様こんにちは。セールス部門でアカウントプランナーを担当しております高尾と申します。

 

今回は、リッチメディアの行動指針であるパッセージの1つ[Design the future](未来を想像して創造する)についてお話をさせていただけたらと思います。

 

突然ですが、皆様は「ベルタ・ベンツ」という女性をご存知でしょうか?

 

この方は1886年に世界最初の自動車会社であるメルセデス・ベンツを創設し「自動車の産みの親」と呼ばれるカール・ベンツの妻にあたる方です。

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実はこの女性、夫のカール・ベンツや、「自動車の育ての親」と呼ばれるヘンリー・フォードと同じくらい、自動車の歴史を語るにあたって欠かせない人物なんです。

 

私自身、女性として、または前職でベンツに深く関わってきた人間として、とても尊敬する人物なので、なぜ彼女が自動車の歴史を語るのに欠かせない人物なのか、そしてどのように「未来を想像し創造」してきたのか、今回はそこについて少しお話をしていくことにします。

自動車も昔は「馬を怖がらせる邪魔者」でしかなかった

何か新しいものが生まれようとしている時それは多くの場合、非難や批判を浴びることになります。それはメルセデス・ベンツから始まった自動車産業も同様でした。

 

今でこそ自動車は最も重要な交通手段の1つとなっておりますが、100年以上前の当時は馬や馬車が主な交通手段となっており、自動車は「馬を怖がらせる邪魔者」として世の中から受け入れられない日々が続いておりました。

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ベルタ・ベンツはそんな夫の発明に対する世間の扱いについて、とても歯がゆい思いをもっておりました。

 

「なぜこれだけ便利な発明が世に受け入れられないのか」「これが普及することでもっともっと世の中が豊かになる」そんな思いを抱えながら、今自分にできることは何なのか必死で考えたのではないかと思います。

 

そして自動車産業夜明け前の当時、ベンツ夫婦のあいだで「ある事件」が起こることになります。

自らの手で自動車の未来を切り拓いたベルタ・ベンツ

ある日、カール・ベンツが目を覚ますと、ベルタと息子2人の姿が見当たりませんでした。なんとベルタは息子2人を引き連れ、カールが改良途中だった自動車の性能を証明するために隣町までテストドライブに行ってしまったのです。

 

当時は自動車が通れるような道路も整備されておらず、ガソリンスタンドもありません。そのためベルタは、シミ抜き用のベンジンやヒマワリの種からとった油をガソリン代わりにして給油しながら走行を続けました。

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そして様々な苦難を経て彼女は世界初の女性ドライバーとして、当時としては考えられなかった106kmの自動車長距離走行を実現することになります。これによりベルタは自動車の有用性を世に広めるとともに、個人としても大きな功績を残すことになったのです。

 

おそらくあの時彼女が隣町へ車を走らせていなかったら、自動車産業の発展はもう少し後になっていたことでしょう。

 

しかし「夫の発明が世界を変える」と確信し、それをもっともっと世の中に広げていきたい、使ってもらいたいという思いを持ち、夫に黙って車を走らせ、決死の思いで隣町まで走っていったその行動が想像した未来を実現させ、[Design The Future](未来を想像し、創造する)に繋がったと言えるのではないでしょうか。

 

かくして21世紀の今、メルセデス・ベンツは世界中から愛される自動車ブランドとして確立されております。それは彼女が踏み出したあの一歩無くしては決して創られなかった未来ではないかと思います。

21世紀のいま、メルセデス・ベンツは新たな未来を創ろうとしている

話は戻りまして2013年8月、メルセデス・ベンツは自動車メーカーとして初めて、都市間および市街地ルートにおける自動運転の実証に成功しました。

 

その実験ルートは、マンハイムからプフォルツハイムまでの全長約100km。そう、125年前にベルタが初めて自動車の長距離走行に成功したあのルートです。

 

今日では、当時とは比べ物にならないくらいに道路は整備され、信号やロータリー式の交差点、歩行者、路面電車など、様々なものが行き交う場所となっています。

 

しかしながら交通量も非常に多いため、当時とは別の意味で自動運転という新たな試みをするにあたっての困難が多い場所にもなっていました。

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メルセデス・ベンツはそんなルートを、ベルタの歴史を背負いながら、新たな未来を切り拓く第一歩の場所としてあえて選択しました。そして見事、その実証に成功したのです。

 

時代やそれを取り巻く環境は変わろうとも、常に未来を想像し創造していくのはそこに生きる「人」です。メルセデス・ベンツの今回の取り組みは、まさにそれを実感させてくれる出来事のように思いました。

未来を想像し信じること、そして未来を創造すること

いかがでしたでしょうか?メルセデス・ベンツという世界的自動車ブランド確立の裏に隠された、ベルタのエピソード。

 

未来を想像し、そしてそれを信じ、創り上げていくというのは、決して簡単なことではありません。もしかしたらカールやベルタのように非難や批判を浴びることになるかもしれません。

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それでも未来を信じ、そのための行動を起こすことができるか。ベルタのエピソードは私たちにそんなことを教えてくれるのではないでしょうか。

 

最後にベルタの夫であるカール・ベンツが残した有名な言葉をご紹介させていただきます。

 

[”To invent” gives you much more joy than “having invented.”]

「『発明する』ことのほうが、『発明した』ことより、ずっと面白い」

 

過去に囚われず常に未来を想像し信じること、そしてそこから創造することのほうが絶対に面白い。

 

本日はどうもありがとうございました。

 

※リッチメディアでも未来を切り拓く女性の活躍を応援しております。もしご興味ある方はぜひこちらよりご連絡ください。